高齢者の手術はどのように決断するか
(1)病状と判断
どんな病気でも痛みや障害を抱えているときの年齢が高いと、いまさら大変な思いをして手術をするより、今のまま薬治療等を続けて行った方が良いと思う人が、多いのではないでしょうか。 高齢者の私もそのひとりです。
私の場合はリュウマチのほか大腿部の接続する骨が擦り減って、骨と骨とがぶつかり痛みがひどく、足を引きずって歩いていました。
治療は、かねてから都立多摩総合センターに通院しておりました。
そこで整形外科医の先生から「最近は高齢者が手術するケースが非常に増えている」と聞かされ、その理由として医療技術も進歩で、手術時間が短く、効果も抜群に良くなっているのが理由だそうです。
そのことを聞いて迷いましたが、もう一度元気に孫と遊びたいと言う想いもあり、手術する事に決断しました。
(2)手術内容と結果
私の場合は金属やセラミックで人口的な接続部分を作り、骨と骨の間のスムーズに稼働させるものです(人工股関節置換術)
手術が問題なく済めば10年以上は維持できるそうです。
手術時間 約4時間
入院中の治療 15日間
入院中のリハビリ 5日間
合計 約20日間で退院
退院後 約1ケ月 歩行訓練(注意して歩くだけ)
以上入院、手術、リハビリを含め2ケ月足らずで、ほとんど痛みもなく普通の歩行が出来て、1時間くらいの散歩を楽しむことが出来るようになりました。
以上が私の体験談ですが、各人の病状により期間や回復状況が違ってくると思いますが
参考にして頂ければ幸いです。
(3)まとめ
関節以外の体調や病気もあり、一概に判断することは難しいとは思いますが、現在の痛みを抱えて、これからの人生を我慢して行くか、せめて関節の痛みだけでも取り除き、これからの生活に少しでも快適さを加え、残りの人生を過ごすかを考えて、手術の判断をしてみてはいかがでしょうか。